
霞が関ビルディング
Kasumigaseki Building (1968)
by Yamashita Sekkei
- Text: Yoshinao Yamada
1968年竣工。設計:山下設計。建築基準法や都市計画法の改正によって実現した、高さ147m、36階建ての日本初の超高層ビル。これまでにない建築物のため技術的な挑戦も多く、コンピュータを使った設計、H形の断面をもつ大型H形鋼の採用、工場生産部材を現場で組み立てて工期を短くするプレハブ工法、壁と柱の間に切れ目を入れて地震での変形を抑えるスリット工法など、後につながる工法や技術がここから数多く生まれた。