
ルイス・バラガン邸
Luis Barragán House and Studio(1947)
by Luis Barragán
- Photo: Alamy
- Text: Megumi Yamashita@architabi
1947年竣工。設計:ルイス・バラガン。メキシコを代表するモダニズム建築家による自邸&スタジオ。外からは目立たないが、コンクリート外壁の家へ入ると独特の空間が現れる。ピンクやオレンジなどカラフルな色使い、自然光が生み出す陰影、吹き抜けの空間、中庭のあり方など、メキシコの伝統建築とモダニズムを融合し、バラガン独自の世界観が展開されている。木が生い茂る庭に面した大きな窓、十字架を思わせる窓格子、手すりのない木の階段など、建築要素そのものがアートとなったミニマルなデザインは、多くの建築家に影響を与えている。バラガンは1988年に他界するまで40年間この家で暮らした。2004年世界遺産に登録され、ミュージアムとして公開中。