TRAVEL

万博の満足度を上げるための10の秘訣。すべては下準備で決まる！【カーサブルータス元編集長・直伝】

June 10, 2025 | Travel, Architecture, Design | casabrutus.com | text_Chieko Yoshiie editor_Keiko Kusano

2025年4月に開幕した大阪・関西万博。1日の来場者数が“過去最多”を更新する中、目下の課題は混雑した会場、かつ限られた時間の中で“どのように万博を見て回るのか”ということ。今回、自腹で万博を訪れ1日半で約20ものパビリオンを制覇、さらに通期パスを購入して通う決意を固めた吉家千絵子さん（Casa BRUTUS元編集長で『カーサの猫村さん』に登場するイロイロ編集長のモデル？とも噂される）に特別に寄稿してもらいました。万博のチケットを買った人、行こうかどうか迷っているすべての人に読んでいただきたい万博攻略法です！　※本記事は2025年5月22〜23日に会場を訪問した時点の情報に基づいています。

photo_The Asahi Shinbun Company　『カーサブルータス』2025年6月号より。

思えば、私の人生、“見たいものだらけなのに、会場がだだっ広くて、時間が限られている”という状況に山ほど遭遇してきました。ミラノサローネ国際家具見本市、トリエンナーレ、モーターショーなどのメッセ系（最近では『スター・ウォーズセレブレーション』）などを乗り越え、鍛えられた力で、大混雑の万博の攻略法を考えました。この10の秘訣で、満足度がかなりあがるはずです。

私が行ったのは、5月22日（木）の17時〜23日（金）の20時。予約は、3日前の深夜の争奪戦が芳しくなく、初日が〈イタリア館〉（別アプリ予約）と〈パソナ館〉（7日前当選）、2日目は〈未来の都市〉（3日前先着）のみ、と心もとない状況でした。おまけに、5月23日は開幕日を超える最高の人出（その後、5月31日が過去最高に）で激混みでしたが、結果、1日＋4.5時間で約20のパビリオンを堪能できて、最高に楽しく刺激的な時間をおくることができました。そこで役に立った10の秘訣を、「準備編」「当日編」に分けてお伝えします。