DESIGN
デザインみやげ #11 インゲヤード・ローマンの電球
October 15, 2018 | Design | casabrutus.com | photo_Naoki Seo styling_Yumi Nakata text & editor_Wakako Miyake
家にいることが多くなってくるこの季節にぴったりの贈り物が、インゲヤード・ローマンがデザインしたカバーのいらない電球。光と影を映し出すことで、空間をさらに立体的に引き立てる。
12月9日まで〈東京国立近代美術館 工芸館〉で日本・スウェーデン外交関係樹立150周年として、「インゲヤード・ローマン展」が開催中。2016年にスウェーデンで開催された展覧会をベースに最新作も加わり、食器、インテリア、建築家との協働プロジェクトまで自身が選んだ代表作約180点が並ぶ、日本初の大規模展覧会だ。そのインゲヤードは、1943年にスウェーデン・ストックホルム生まれ。スウェーデン、イタリアの美術学校で学んだ後、南スウェーデンのスコーネで陶業製作をスタート。また、1968〜72年にはガラスメーカー〈ヨハンスフォース〉に、1982〜98年には同じくガラスメーカーの〈スクルフ〉に在籍した。そして、1999年からガラスメーカー〈オレフォス〉のデザイナーとしての活動を開始する。さらには日本とも縁が深く、有田焼創業400年事業として「2016/project」への参加や、2017年には木村硝子店からコレクションを発表。日常と美術のあわいにある工芸品。彼女の作り出すものには、機能的なだけではない、眺めたり使ったりしているうちに、ふと心が揺れるような優しい刺激をもたらしてくれる感性が閉じ込められている。
〈オレフォス〉から発売されている《ライト シャドウズ》シリーズも、彼女ならではの、心の襞に染み入る自然を連想させるピュアなデザイン。カバーを必要としない電球は、水玉や渦巻き模様が〈オレフォス〉の職人による手作業によって、サンドブラストで施されている。なので、それぞれ微妙に表情が異なってくるのも特徴。灯りをつけると模様が影となり、幻想的な空間を作り出す。それぞれ25ワットの優しい光なので、複数個を組み合わせて使っても効果的だ。プロダクトそのものだけでなく、光と影までもデザインしたインゲヤードの電球は、だんだんと夜が長くなり、灯りが恋しくなる季節のギフトとして、引っ越しをする友人などに贈りたい。
関連記事:「インゲヤード・ローマン」展、簡潔な器ににじむ感性
〈オレフォス〉から発売されている《ライト シャドウズ》シリーズも、彼女ならではの、心の襞に染み入る自然を連想させるピュアなデザイン。カバーを必要としない電球は、水玉や渦巻き模様が〈オレフォス〉の職人による手作業によって、サンドブラストで施されている。なので、それぞれ微妙に表情が異なってくるのも特徴。灯りをつけると模様が影となり、幻想的な空間を作り出す。それぞれ25ワットの優しい光なので、複数個を組み合わせて使っても効果的だ。プロダクトそのものだけでなく、光と影までもデザインしたインゲヤードの電球は、だんだんと夜が長くなり、灯りが恋しくなる季節のギフトとして、引っ越しをする友人などに贈りたい。
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